ある日突然脇が臭くなる?大人が発症する後天性ワキガ

ワキガは生まれつき持っている「先天性」と、成人してから発症する「後天性」の2種類があります。

多くの場合、ワキガは成長期である10代前半から後半にかけて発症しますが、後天性ワキガは20代後半や30代以降でも発症します。

大人になって発症する「後天性ワキガ」

後天性ワキガは、20歳以降の成長期が終ったころに発症するワキガのことで、成長期である10代までは特にワキガの兆候がなかった人に見られます。

後天性のワキガは成長期が終わった20歳以降に発症するという特徴があり、突然ワキガになる事もあるとても困ったものです。

先天性、後天性ともにワキガ特有の強烈な臭いや、大量の脇汗があり、重度になれば先天性、後天性問わず生活に悪影響を及ぼします。

先天性ワキガと後天性ワキガの違い

基本的には、先天性ワキガも後天性ワキガも原因が同じもので、アポクリン腺から出る栄養分を含んだ汗を、細菌が分解することで悪臭を放ちます。

分泌される汗も多いので、脇から滴り落ちるほどの汗が出ることもあり、症状自体はどちらのワキガでも同じです。

先天性ワキガと後天性ワキガの違いは、発症する原因にあります。

先天性の場合は遺伝子による影響、つまり親からの遺伝が大きな要因です。

アポクリン腺の数が生まれつき多く、活発な活動をするため、汗の分泌を身体がコントロールできず、皮膚などに居る常在菌がそれをエサにして増殖し、臭いを発生させます。

ワキガ遺伝子=ワキガ発症ではない

ワキガになる遺伝子を受け継いでいるからといって、必ずワキガになるという事ではありません。

ワキガ遺伝子は優性遺伝なので、世界的に見ても多くの人がワキガになる遺伝子を持っています。

ワキガの発症は遺伝子の影響を受けるのは確かなことですが、ワキガ自体は生活環境などによっても発症リスクが変わります。

大人になるまでワキガが発症していない人が、ワキガになりやすい生活をした結果が、後天性ワキガです。

生活環境で後天性ワキガの発症リスクが高くなる

後天性ワキガが発症する人は、先天的にワキガになりやすい人です。

つまり、本来ならワキガになってもおかしくないのに、いろいろな理由や要因でワキガが発症しなかった人が、ある日突然後天性ワキガになります。

日本人の場合、ワキガになる遺伝子を持っている人が90%を超えていると言われているので、日本人のほとんどが後天性ワキガを発症するリスクがあります。

どんな原因で後天性ワキガになるのか?

後天性ワキガの原因は、多くの場合以下の2つです。

・過剰なストレス

ストレスは人の体に色々な異変を起こします。

人は過度なストレスを感じると、交感神経が活発化して汗を出します。

ストレスが蓄積されると交感神経のコントロールができなくなり、アポクリン腺からワキガの原因になる汗が大量に出て、後天性ワキガを発症することがあります。

また、強いストレスは体調を崩したり、常在菌のバランスを壊すことがあるため、汗が少ない状態でも体調や常在菌バランスが影響して後天性ワキガを発症することもあります。

・飲酒、暴飲暴食

人の体臭は食べ物の影響を受けます。

にんにくを食べたあとに臭いがするのは、にんにくの香り成分が血液の中に溶け込み、汗などにも混じってしまうからです。

にんにく以外の食べ物でも同じことが起こりますが、特にアルコールと脂肪分は体臭から悪臭を発生させる原因となるほか、臭い自体を強くします。

過剰な飲酒や暴飲暴食は、体臭の元も多く身体に取り込むため、アポクリン腺から臭い物質が出やすくなり、後天性ワキガとして現れることがあります。

この2つの原因の共通点は「不摂生」です。

適切な食生活と、飲酒量の制限、ストレスの発散が行われていない人は、後天性ワキガになるリスクが高くなります。

後天性ワキガになったらどうすればいい?

後天性ワキガは先天性ワキガとは違い、少しの注意で解消出来ることもありますが、根治を目指すのなら医療機関での受診が必要です。

医師の指導の元、食生活の改善や飲酒制限、ストレスの緩和などを行えば、改善、あるいはワキガ臭の緩和が可能です。

しかし、生活に支障が出るほどの症状が出ていたり、医師の指導でもなかなか改善しないときもあります。

後天性ワキガも治療が可能

後天性ワキガも「ワキガ」なので、医療機関で治療することができます。

方法は先天性ワキガと同じもので、手術や制汗剤、除菌剤、内服薬が使用されます。

後天性の場合は食事療法などを選択することが出来る場合もあるので、都合に合わせた治療方法を選択しやすくなります。

どの治療法が良いのかは医師の見解にも左右されますが、基本的には費用の少ないものから試して見るのがおすすめです。

後天性ワキガは短期間で解消できる場合もあるので、ワキガ臭が気になったら早めに形成外科や皮膚科を受診してください。